AITD定例セミナー「海外出身人材の視点をイノベーションにつなげる ―社内新規事業と産官学連携教育―」開催報告

2023年1月定例セミナー 「海外出身人材の視点をイノベーションにつなげる ―社内新規事業と産官学連携教育―」

 

ゲスト: 株式会社東京エンヂニアリング 代表取締役 貝田 充 氏

     横浜市立大学 留学生就職支援コーディネーター 河瀬 恵子 氏

日 時: 2023年1月20日(金)15:30~17:30    

貝田 充 氏

河瀬 恵子 氏

【概要】 株式会社東京エンヂニアリングは、高度外国人材の活躍に向けて様々な挑戦をされていらっしゃいます。ジェトロ国際ビジネス情報番組「世界は今-JETRO Global Eye」で紹介されたり、経済産業省・厚生労働省・文部科学省が2020年に発行した『外国人留学生の採用や入社後の活躍に向けたハンドブック』においてベストプラクティスとして掲載されるなど、外国人材が活躍する企業として非常に注目されています。社員一人ひとりの個人力を重視する組織風土が、海外出身社員による新規事業の実現につながっていることをお話しいただきました。

 また、河瀬氏からは、横浜市立大学での教育事例をお話しいただきました。2021年度まで文部科学省「ヨコハマ・カナガワ留学生就職促進プログラム」として、産官学連携のもと神奈川県内で学ぶ留学生の国内就職支援モデルを構築してきました。その成果をうけて、「ヨコハマ・カナガワで暮らし学び働く人々との交流を通じて、日本企業で自律的なキャリア形成を行える高度外国人材を育成する」という目的で、2022年度から文部科学省留学生就職促進教育プログラム認定制度「YCU-ADVANCE Program」がスタートしました。そのプログラムの一環として取り組まれている、留学生の視点を企業イノベーションにつなげるPBL型のキャリア教育について実践事例をご紹介いただきました。

 後半では、「海外出身人材の視点をイノベーションにつなげるための企業側・大学側の課題」をテーマに会員間でグループディスカッションをしました。参加会員からは、「外国人材が新規事業開拓の中心になって活躍している事例を知ることが出来て、大変参考になりました」「今日のお話は、最先端をいかれているお話で、今後の我々の行くべき方向性のモデルを示してくださっていると感じました」などの感想がありました。