AITD定例セミナー「高度外国人材と共に和風建築を世界とつなぐ」開催報告

 

2025年9月定例セミナー 「高度外国人材と共に和風建築を世界とつなぐ」

ゲスト: 素朴屋株式会社 所長・設計 デボス ロイカ 氏 

日 時: 2025年9月9日(火)15:00~17:00 

 

【概要】今回の定例セミナーも高度外国人材のリアルな視点に触れる貴重な機会となりました。デボス氏からは、素朴屋における事業内容について、国際的な取り組みを軸にお話しいただきました。さらに、ご自身が実際に経験した日本での就職活動の苦労や、そこから感じた日本の新卒採用における課題、また、言語・文化の違いを越えて高度外国人材の個性を活かすための実務的なアドバイスについて、具体例を交えながらお話しいただきました。参加者からは「管理職として外国籍人材の創造性を柔軟に受け入れる必要を痛感した」「デボス氏が志をもって将来を描かれている姿に感銘を受けた」といった声が寄せられ、日本企業における高度人材活用や育成施策についてあらためて議論する契機となりました。

【素朴屋株式会社 企業概要】

2014年創業。山梨県北杜市を拠点に「自然になりゆく」をテーマとした木造建築を手掛ける建築会社です。伝統的な手刻み技術と木組みを活かし、新築住宅・商業施設から古民家再生、家具製作まで幅広く展開。2024年には東京事務所を開設し、国内外の多様な人材と共に、日本の木造建築を次世代へとつなぐ活動を行っています。自然と人、地域と世界を結ぶ建築を目指し、職人技と国際的な感性を融合させた取り組みを続けています。

 

参考リンク

 

【デボス ロイカ氏 プロフィール】

コンゴ民主共和国で育ち、ベルギーのUCLouvain大学院で建築を専攻。カナダでの社会人経験を経て、2021年に来日。2022年に素朴屋株式会社へ入社し、現在は東京事務所の所長として設計・施工管理を統括。伝統木造建築を国際的に発信し、多国籍チームと共に和風建築を世界へつなぐ活動を行っている。